ウィーン分離派の世界感を壁紙に！ CASAMANCE「PRINTEMPS VIENNOIS」
こんにちは。
壁紙のデザインは芸術・美術からインスピレーションを受けたものが沢山あります。
今回はクリムトを中心に結成された新進芸術運動「ウィーン分離派」をモチーフとした
壁紙コレクション 「PRINTEMPS VIENNOIS」をご紹介します。
PRINTEMPS VIENNOIS
「過去の様式にとらわれず新しい芸術表現を目指す」という目的で
前衛的で実験的な表現を目指したウィーン分離派。
大胆な構図・斬新なタイポグラフィーを取り入れた平面作品や
効果的な色彩とフォルムを採用した建築など 現代美術の起源になっている芸術運動です。
その「ウィーン分離派」からインスピレーションを受けて作られたコレクションは
曲線の美しい幾何学やグラフィック、細部にはメタリックインクがアクセントで使用され
エレガントな印象に仕上げられています。
それではデザインごとにご紹介していきましょう。
GUSTAV
ウィーン分離派運動の重要な役割を担った
「グスタフ・クリムト」からインスパイアされた 曲線的なリーフ柄デザイン。
細かく描かれリーフを形作っている線は、インクが立体的に浮かび上がり
照明や見る角度によって表情を変えます。
バリエーションも豊富でどのカラーもシックでエレガントです。
MAJOLIQUES
オットー・ワーグナーのマジョリカハウスの花の装飾を思わせるデザインは
ウィーン分離派のスタイルをイメージさせます。
鳥と植物が装飾的に配置され、幾何学な印象も受けるモダンなデザイン。
メタリックインクとマットインクをバランスよく使用し、豊かな表情を生み出しています。
カラーによって印象が全く変わるところも魅力です。
OTTO
オーストリアのモダン建築家であるオットー・ワーグナーの作品と 機能主義を彷彿とさせるデザイン。
近くで見るとエスニックな印象を受ける独特なパルメット文様。
発色がとっても美しく一つ一つのラインが鮮やかに浮き上がっています。
FRANZ
一つ一つの線が集まってカーブを形作っているような繊細なデザイン。
細かなドットは、メタリックのインクでプリントされている。
デザインネームは、ウィーン分離派運動時代の芸術家「フランツ・メスナー」から。
JOSEF
アールヌーヴォーの初期のメンバーであり、分離派会館のドームを作った
「ヨゼフ・オルブリッヒ」からインスピレ―ションを受けた幾何学デザイン。
SULPICE
華奢なラインでストライプが描かれているデザイン。
バリエーション豊富で同コレクションのコーディネイトにぴったり。
分離派会館（ゼセッション館）について
10年ほど前に個人旅行で訪れた「分離派会館（ゼセッション館）」。
建築家ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒの設計で
1898年にウィーン分離派専用の展示施設として作られました。
（※写真が古いので画質がそんなに良くないのですがご容赦ください。）
黄金に美しく輝くリーフモチーフのドームや、壁面にあしらわれた装飾。
とっても個性的ですが、気品の漂う素晴らしい建築でした。
月桂樹がモチーフのドームは別名「金のキャベツ」とも呼ばれているそうです。
ゴールドの装飾が壁面を美しく飾っています。
建物入り口上部には、「時代にはその時代の芸術を、芸術には自由を」の言葉が掲げられています。
残念ながら当時撮影がNGだったので写真はありませんが、
クリムトの有名な壁画「ベートーヴェン・フリーズ」が常設展示されています。
門外不出のクリムトの名作です。（※数年前にクリムト展で精巧なレプリカが展示され話題でした。）
世の中が落ち着いたらまた行ってみたい場所の一つです。
今度は建築の細部の装飾までじっくりと観察したいと思っています。
CASAMANCEでは、アポリネールの詩集からインスピレーションを受けた「ORPHEE」というコレクションもあります。
そちらも芸術性の高いコレクションで引けを取らないクオリティですのでぜひご覧ください。
※「ORPHEE」の記事はこちら
最後に
「PRINTEMPS VIENNOIS」は質感・デザイン共に素晴らしいコレクションです。
モダンなインテリアやエレガントなインテリアが好きな方、芸術が好きな方には特におすすめです。
私自身「ウィーン分離派」の芸術や建築に興味があったのでこのコレクションは大好きです。
きらびやかな装飾美の中にあるモダンさが見事に表現されています。
ぜひコレクションをチェックしてみてください。
実物の壁紙を綴じこんだ見本帳は東京ショールームでご覧いただけます。※要予約
CASAMANCE「PRINTEMPS VIENNOIS」掲載ページ
Youtubeで見本帳動画もご紹介しています。
今回は芸術性の高い美しいコレクションを紹介させていただきました。
それでは、また。
