ロンドンレポート|インテリア必見!ロンドンの注目ホテル

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今回はロンドンレポートの第二弾として、インテリアの魅力が光るホテルをご紹介します。
ロンドンには数多くの素敵なホテルがありますが、今回訪れた二つのホテルには、色や装飾を巧みに取り入れた「今の英国らしさ」が宿っていました。

At Sloane ー温かさと遊び心をまとったラグジュアリー


格式高いチェルシー地区に位置する、2023年秋開業の5つ星ブティックホテル「At Sloane(アット・スローン)」は、クラシカルであたたかみのある英国の伝統と、軽やかで遊び心が効いたパリのエスプリが融合した空間。まるで自邸に帰ってきたかのような心地良さを感じます。


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5つ星ブティックホテル「At Sloane」外観


リバティ百貨店など名建築を手掛けたエドウィン・トーマス・ホールが1888年に設計した邸宅を改装し、フランスのデザイナー フランソワ=ジョゼフ・グラフが内装を担当しました。


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「Suite Sloane」リビングルーム


各客室はすべて異なる設えで、個性豊か。今回見学した「Suite Sloane」のリビングルームでは、さまざまな柄を重ねつつ、色のトーンを統一することにより華やかさの中にも落ち着きが感じられます。

また、ソファやベッドの下部にはフリンジがあしらわれ、細部にまで豊かな表情が加えられています。


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「Suite Sloane」ベッドルーム


最上階のダイニングルームは、天窓とステンドグラスから自然光がやわらかく差し込む、静かで洗練された空間。白を基調にボルドーと黒をアクセントにしたインテリアが、明るさを保ちつつ落ち着いた大人の雰囲気を演出しています。


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最上階のダイニングルーム


1876年にトーマス・ジェキルとジェームズ・マクニール・ホイッスラーが中国磁器の展示のために制作した「ピーコック・ルーム」にインスピレーションを得ており、壁一面には上海で制作された何百点もの花瓶が並ぶ壮観なディスプレイが広がります。


手縫いのカーテンや手作業で彫刻された装飾が美しい柱など、クラフトマンシップが息づくディテールも必見。19世紀後半の英国で広まったアーツ&クラフツ運動の精神を引き継ぐ、感性豊かなダイニングです。


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「At Sloane」廊下の階段


階段の壁にはMORRIS&Co.の「Pure Honeysuckle & Tulip(ピュア・ハニーサックル&チューリップ)」の壁紙が貼られ、英国を中心とした世界的スターたちの写真が飾られています。訪れた際は、ぜひウィリアム・モリスも探してみてください。


Broadwick Soho ー華やぎと個性が共存する空間ー


ファッションやアートが自由に交差するソーホーの街にオープンした「Broadwick Soho(ブロードウィック・ソーホー)」。2023年秋オープン以降、世界的な旅行誌にも取り上げられ、ミシュラン1つ星を獲得した注目のホテルです。

内装はスウェーデン出身の世界的デザイナー マーティン・ブルドニツキによるもので、ジャズエイジの豪華さやディスコのきらめきなどをインスピレーション源に、大胆で遊び心がありつつ居心地の良いラグジュアリーな空間を演出しています。


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「Broadwick Soho」内、ルーフトップバー「Flute」のインテリア


特にルーフトップバー「Flute」は、まさにマキシマリズムの美学が詰まった華やかな空間。
グリーンとピンクを基調にしてポジティブな印象を持たせつつも、アニマル柄のベルベット生地を使用したチェア、コルク素材の壁、鏡張りの天井など、多彩な素材を巧みに組み合わせることにより、高級感のある仕上がりになっています。

レセプションカウンターにつけられたボリューム感のあるフリンジや、チェアのタッセルトリムなども注目のポイントです。


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(左) レセプションカウンター (右)チェアのタッセルトリム


踊り場やレディースルームの壁には、150年の歴史を持つ英国の壁紙ブランドCole & Sonの最も愛されているデザインのひとつ「Hummingbirds(ハミングバーズ)」や、イタリアを代表するアーティスト ピエロ・フォルナセッティとのコラボレーション「Teatro(テアトロ)」が使用されています。


マナトレーディングでも、フォルナセッティシリーズのデザインを含む人気の壁紙を一部国内在庫しており、お選びいただきやすくなっています。

Cole & Sonの商品一覧はこちら


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(左) 壁紙 / Hummingbirds 100/14068  (右) 壁紙 / Teatro 114/4008


二つのホテルに共通していたのは、色や柄、装飾を積極的に取り入れながらも、温かさと居心地の良さがしっかりと保たれていること。「温かい豊かさ」が、英国インテリアの今を物語っていました。


暮らしに彩りを添えるように、あなたも少しだけ自由にインテリアを楽しんでみませんか。


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